終わらない気持ち 10/11 Tue.
3月11日。
あれから3ヶ月、半年、7ヶ月・・・そしてこれから1年、と。
TVのニュースでいつも区切りをつけて言われるこの言葉に、とまどいを覚え傷ついている被災者の方々もいるという。
なにかもうここで踏ん切りをつけなくてはいけないような、そろそろ元気に立ち直って歩みださないとまわりから取り残されてしまうような、そんな気持ちにさせてしまうのだろうと思う。
まだその場所にとどまって、ぽっかり空いた穴を少しずつ埋めていきたいと思っている方々も・・・いるよね。普通の日常をひたすら繰り返すうちに、薄紙を一枚ずつはがしていくように癒されていくものなんじゃないかなあ。
時間がたつにつれ深まる悲しみだってある。
このあいだ、水が押し寄せる夢を見た。
相当リアルに、部屋の中にものすごい勢いで入り込んだ水は私を天井近くまで押し上げ、あの天窓から外に出ないと危ないと必死にもがいている夢。
それからしばらくして夫もまた洪水にのまれる夢を見て怖かったと言う。
もしかして他の人も体験したりしてるのかな。
何十回となく見た田畑を生き物のように侵食していく黒い津波の映像はあまりにも凄まじすぎて脳裏をはなれない。
日本人みんなのどこかに刷り込まれた恐怖の記憶。
今からこそ、誰一人として置いてきぼりにしていくことのないようなあたたかなつながりが必要なんだろうと思う。
でも地球の歴史として、毎年3月11日が巡ってくるたびに、あれから5年、10年、30年・・・100年と言われ続けるんだろうな。