二つの言葉 3/6 Fri.
私にはたよりにしている二つの言葉がある。
一つは16世紀のドイツの宗教改革の立役者、
マルティン・ルターの
「明日世界が滅びようとも、私は今日リンゴの木を植える」
人々の感情を鼓舞するものであったかもしれないこの一文だ
が、私は個人としてずっとこの言葉を大事にしている。
もう一つは息子がまだ幼い時に日々過ごしたナースリールーム
のクリスチャンでもあったその先生に、子育てや日常の山とある
様々な判断を迷う時どうしたらよいか尋ねた時返ってきた答え。
「すべては人としてどうするか、が基準になるわよ」
目からうろこの何とシンプルで分かりやすい基準なのだろう。
この二つの言葉は毎日の生活の中では遥か頭上の斜め前方く
らいにぼんやりとあるのだが、いざという時には雲間から顔を出
すようにくっきりと現われ指針となってくれている。